Web系フリーランスとして働くなら覚えておいた方がいい16個の用語

Web系フリーランス-用語

Web用語は仕事をしているうちに覚えていきますが、知らないと困る用語もあります。
そんなわけで、Web系フリーランスとして働くなら覚えておいた方がいい16個の用語をまとめて解説します。
関連する用語は順序立てて解説していますので、上から順に読んでいくとより理解しやすいと思います。

私がフリーランスになりたての頃は無知だったので、知らない用語を調べながらひとつずつ覚えていきました。
初めて聞く用語もあるかと思いますが、知らなくてもこれから覚えていけば大丈夫です。

著作権関連の用語

オープンソース

「オープンソース」は、プログラムのソースコードを無償で提供することです。
誰でも無料で使用でき、個人利用・商用利用のいずれでも使用可能となっています
「オープンソース」はソフトウェアに限らないため、無償で配布されているソフトウェアは「オープンソースソフトウェア」とも呼ばれます。

たとえば、スマートフォン用OSの「Android(アンドロイド)」はオープンソースとして無償公開されています。
「Android」は誰でも無償で使用できるため、多くのスマホメーカーがAndroid端末を開発しています。
「iOS」はAppleがライセンスを保有しているため、「Android」のように自由に他社が使うということはできません。

パブリックドメイン

「パブリックドメイン」は、知的財産権がない、または消滅した著作物を指します。
原則として、著作権は創作された後、著作者の死後50年存続すると著作権法で定められています。
著作者の死後、著作権が誰にも相続されなかった場合、著作者の死後50年経過することで著作権が消滅します。
映画の場合は公表されてから70年が著作権保護期間となりますので、映画と映画以外の著作物では著作権保護期間が異なります。

素材サイトに「パブリックドメイン」と書かれている素材は著作権がないため、誰でも無償でダウンロード・使用することができますし、商用利用も可能です。

著作権フリー

「著作権フリー」は、著作権が消滅した「パブリックドメイン」や著作権を保有しつつも一定範囲で無償で使用を許諾する素材を指します。
「パブリックドメイン」の場合、著作権が消滅しているので誰でも無償で創作物を使用できます。

後者の場合、著作者は著作権を保有している点に注意してください。
素材として自由に使うことを認めているものの、著作権を放棄しているわけではありません。

また、「著作権フリー」と書かれている素材でも、配布サイトや著作者のサイトにリンクを張ることや、商用利用する場合は著作者に連絡することを条件としている場合があります。
「著作権フリー」と書かれていても、必ず配布サイトの条件を読んでから使用するようにしましょう。

ロイヤリティフリー

「ロイヤリティフリー」は、「ロイヤリティー(Royalty:著作権使用料)」を支払うことで決められた使用許諾範囲内であれば何度でも使用できる素材です。

「フリー(無料)」という言葉が入っているのでややこしいですが、
使用料を払わずに使えるという意味ではありません。
「ロイヤリティフリー」=「無料」というわけではなく、
最初に使用料を払えば以降は使用許諾範囲内なら無料で使用できますよ、という意味です。
つまり、通常は著作物を使うには毎回ロイヤリティー(著作権使用料)を支払うところ、「ロイヤリティーフリー」は最初の購入費用だけで済むということになります。

「パブリックドメイン」や「著作権フリー」と違って初回の使用料を支払う必要があるので、「ロイヤリティフリー」≠「無料」である点に注意してください。

クリエイティブ・コモンズ

英表記:Creative Commons
略称:CC

「クリエイティブ・コモンズ」は、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)」と呼ばれるライセンスを提供している国際的非営利団体の名称、およびプロジェクトの総称です。
著作者が「この条件であれば著作物を使用しても構わない」と意思表示するためのライセンスを定めています。
「CCライセンス」という著作権のルールを定めることにより、著作者が著作物の使用範囲を意思表示することができます。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
出典:クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは / 公式

「CCライセンス」は、全6種類のマークがあります。
マークによってクレジット表示、営利目的禁止、改変禁止といった条件を示しており、マークの内容によって使用許諾の範囲が異なります。
ライセンスに沿った内容であれば、著作物を使用することができます。

たとえば、写真共有サイトの「Flickr(フリッカー)」では、「CCライセンス」で著作権のレベルを示しています。
「GIGAZINE」なんかはよく「Flickr」の写真を使っていて、写真の下にクレジットとリンクが張ってあります。
ルールを守れば著作権のある「Flickr」の写真をサイトやブログに使うことができます。

Flickr:Creative Commons
出典:Flickr:Creative Commons

エディトリアルコンテンツ

「エディトリアルコンテンツ」は、ストックフォトサイト(写真素材販売サイト)でニュース記事やドキュメンタリー記事、ノンフィクション書籍にのみ使用を許諾し、商業目的には使用することができない素材です。

たとえば、ストックフォトサイトの「Shutterstock」では、「エディトリアル使用のみ」と表示された素材があります。
これは非商業的使用は可能であるが、商業用として使用することはできないことを示しています。
「エディトリアルコンテンツ」を商用目的で使用した場合、規約違反となるので注意してください。

Web系の仕事をしていると、ストックフォトサイトから写真素材を買う機会が多くなります。
「ロイヤリティーフリー」もそうですが、「エディトリアルコンテンツ」の意味を正しく理解しておかないと規約違反となります。
特にWebライターはストックフォトサイトを利用する機会が多いので、必ず覚えておきましょう。

Web制作関連の用語

SEO

読み方:エスイーオー
正式名称:Search Engine Optimization
日本語名:検索エンジン最適化

「SEO」=「検索エンジン最適化」は、GoogleやBingなどの検索エンジンの検索結果で上位表示をさせるための施策です。
サイトや記事が検索結果の1ページ目に表示されるのと、2ページに表示されるのではアクセス数・クリック数が全然違います。
1ページ目でも1位(1番目)とそれ以下では差があります。
できるだけ上位表示を目指すのがSEOを行う目的です。

日本における検索エンジンのシェア数はYahoo!JAPANが1位、Googleが2位ですが、Yahoo!JAPANは2011年からGoogleの検索システムを使用しているため、実質、「SEO」=「Google対策」となります

検索エンジンは200以上ものアルゴリズムを使用し、検索順位を決めています。
アルゴリズムは年に500回以上もアップデートを繰り返し、検索の質を高められるよう改良が加えられています。
アルゴリズムの変更により、昔は通用していたSEO手法が使えなくなっていますし、Googleの規約に反するいわゆるブラックハットSEOを行うとペナルティをくらって順位を大幅に下げられます。
意図的でなくとも規約に反するとペナルティが課される場合がありますので、常にGoogleの最新情報をチェックし、規約に沿ったSEO=ホワイトハットSEOに取り組む必要があります。

CMS

読み方:シーエムエス
正式名称:Contents Management System
日本語名:コンテンツ管理システム

「CMS」は、HTMLやCSSの知識がなくともWebサイトのコンテンツを管理・更新できるシステムです。
通常、Webサイトを管理・更新するにはHTMLとCSSの知識が必要ですが、「CMS」はブログサービスのように直感的な操作で簡単にコンテンツの投稿ができます。
簡単にサイトの更新ができ、複数人で管理することもできるので、サイトやブログの管理業務が捗ります。

代表的な「CMS」は、「WordPress」「MovableType」「Joomla!」「Drupal」などです。
次の項目で解説する「WordPress」が世界で最も普及しています。
「CMS」には有料のものと無料のものがあり、たとえば「MovableType(ムーバブルタイプ)」は個人利用は無料、商業利用は有料となっています。
アメーバが無償で提供している「Ameba Ownd」も「CMS」のひとつです。

WordPress

読み方:ワードプレス

「WordPress」は、オープンソース(無償)のCMSです。
PHPというプログラミング言語をベースに開発されていて、HTMLとCSSも使用できます。
無料で使えるのに高機能でカスタマイズ性に優れており、「CMS」の中では世界で最も普及しています。
プラグインが非常に豊富で、さまざまな機能を足すことができます。

「WordPress」は個人ブログをはじめ、企業サイトにも広く使われています。
見た目だけでは分かりませんが、「WordPress」で構築されている企業サイトはたくさんあります。
フリーランス、特にWebライターは「WordPress」に投稿する機会が多いので扱えた方がいいです。

実はこのサイトも「WordPress」で作っています。
「WordPress」にはテンプレートが豊富にあるのでデザインができなくても心配ありません。
当サイトも有料テンプレートを使っていて、微調整に少し時間はかかりましたが、デフォルトのままでも充分使えます。
有料テンプレートを使った感想は別記事で書いています。

WordPressの有料テンプレートを購入して感じたメリットとデメリット

独自ドメイン

「独自ドメイン」は、お金を払って取得するオリジナルのドメインです。
ドメイン名はすでに取得されているものでなければ自由に決められます。
無料ブログのドメインも重複しませんが、自分でお金を払って取得しているわけではないので「独自ドメイン」とは呼びません。
無料ブログによっては「独自ドメイン」を設定することもできます。

たとえば、当サイトの場合、「fr-strategy.jp」という「独自ドメイン」を取得しています。
「fr-strategy.jp」は私が保有していますが、「.com」「.jp」「.net」といったトップレベルドメインが異なるドメインならば取得可能です(すでに取得されていなければ)。

「独自ドメイン」は「お名前.com」などのドメイン登録サービスで取得できます。

リンク:お名前.com


Web・ネット関連の用語

オウンドメディア

「オウンド」は「所有」という意味で、企業が自社で運営・所有しているサイト、ブログ、SNSなどのWebメディアを指します。
「オウンドメディア」と、テレビ・新聞・雑誌やWeb広告に広告を出稿する「ペイドメディア」、ユーザーや顧客が自由に情報発信・交流できるブログやSNSなどの「アーンドメディア」、この3つをまとめて「トリプルメディア」と呼びます。

「オウンドメディア」は企業が消費者に向けて有益なコンテンツを発信することにより、新規潜在顧客の獲得、見込み客の開拓、信頼関係の構築といった成果を得ることを目的としています。
広告を出稿する「ペイドメディア」より費用が少なくて済みますが、広告のような即効性はないため、長期的な取り組みで成果を出すのが基本となります。

サイト訪問者に有益なコンテンツを発信することが肝心で、サイトのファンやリピーターを増やすことで売上向上やブランド力向上などの成果につながります。
「オウンドメディア」は導入のハードルが低いですが、適切に運用しないと無駄になります。

「オウンドメディア」は「ペイドメディア」のような一時的な集客を目的とはしておらず、Googleに評価されるとコンテンツやドメインが資産になっていくというメリットがあります。

バズる

「バズる」は、ネット上で記事が拡散されたり、口コミで広まったりすることを指します。
たとえば、「はてブ(はてなブックマーク)」でホッテントリ入りしてアクセスが急増したり、Twitterで大量にリツイートされたり、話題になることを「バズる」と言います。

「バズる」ことで記事のアクセスが爆発的に増え、サイトの認知度も向上します。
はてブやTwitterで「バズ」が起これば検索以外の流入が増えます。
ただ、「バズ」は一過性のものなので、アクセスを増やす方法としてはSEOで検索上位を狙うのが基本となります。

「バズる」の意味や由来は以下の記事を参考に。

「バズる」の意味・由来 / タネタン – あらゆる元ネタ由来を集めるサイト –

マーケティング関連の用語

ニッチ

マーケティングにおける「ニッチ」は、「隙間」を意味します
ニーズが少ない市場、商品、検索キーワードを指す時に「ニッチ」という言葉を使います。

たとえば、SEOでは検索数の少ないキーワードを「ニッチなキーワード」、または「ロングテールキーワード」と言います。
検索数が多いキーワード(ビッグキーワード)で上位表示できればアクセス増が期待できますが、競合サイトも狙っているので上位表示を達成し維持するのは簡単ではありません。

その点、「ニッチなキーワード」は検索数こそ少ないものの、競合が少ないので上位表示が狙いやすいというメリットがあります。
また、ニッチ、かつロングテールキーワードは検索者の意図がはっきりしているので、コンバージョン(成果)につながりやすいため、検索意図が曖昧なビッグキーワードより効果が出やすいとされます。

ペルソナ / ペルソナマーケティング

「ペルソナ」は、もともと演劇用語で役者がかぶる「仮面」を指す言葉です。
それを心理学者のカール・グスタフ・ユングが「人間の外的側面」と呼んだことから、心理学用語として使われはじめました。

そこからさらに、「ペルソナ」は「象徴的なユーザーモデル」という意味のマーケティング用語として使わるようになりました。
「ペルソナ」を設定して行うマーケティングを「ペルソナマーケティング」と呼びます。

では、マーケティングにおいて「ペルソナを設定する」とはどういうことか?
通常、マーケティングでターゲットを設定する時は「20代女性OL」「30代男性サラリーマン」といったように「層」でくくります。

「ペルソナ」は年齢や性別だけでなく、住んでいる場所、趣味、価値観、生活パターン、家族構成、将来の夢など、あたかも実在するかのようにターゲット象を詳細に設定します。
たとえば、ペルソナマーケティングでは「20代女性OL、都心在住、趣味は水泳、起床は6時半、夕飯は自炊、休日は車で出かける」といったように、細かいところまで設定します。

「ペルソナ」の狙いは、細かくターゲット設定することによって象徴的な顧客像を描くことにあります。
「30代男性サラリーマン」というぼんやりとした設定の場合、同じチーム内でも個人によって認識に差が生まれてしまいます。
30代でも30代前半と後半では悩みが違いますし、価値観によって選ぶ商品が変わってきます。
「ペルソナ」を設定することでターゲット象が明確に共有でき、認識のズレを防げるというメリットがあります。

「ペルソナ」でターゲットを絞るとアプローチできる顧客が限定的になってしまうのでは?という不安を感じると思いますが、「ペルソナ」で描いた顧客像と同じ生活パターンや価値観を持った多くの人が存在します。
曖昧なターゲット設定で誰のためか分からない商品を開発するより、「ペルソナ」でターゲット象を細かく設定して買って欲しい顧客層にアプローチする方が効果的です。
有名なところでは、カルビーの「ジャガビー」がペルソナマーケティングで成功して大ヒット商品となりました。

商品開発を例にしましたが、「ペルソナ」はサイトやブログ運営にも役立ちます
テーマが統一されておらず、何を発信しているのか、誰のためか分からないサイトではリピーターは増えません。
それよりも、「ペルソナ」でターゲットを明確に設定することで訪問者に何のための、誰のためのサイトか伝わるので、リピーター獲得につながります。

実はこのサイトも「ペルソナ」を設定しています。
この際なので明かしてしまいますが、このようにペルソナ設定しています。

・30代男性
・地方在住
・フリーランスを目指している
・在宅で仕事がしたい
・時間の自由がきく仕事がしたい
・フリーランスになりたいけれど不安がある
・未経験からでもフリーランスになれるのだろうか
・人との交流は苦手

この「ペルソナ」に完全に当てはまっていない方も当サイトに訪問していただいていると思いますが、私はフリーランスに役立つ情報を発信したくてこのサイトを立ち上げました。

実はこの「ペルソナ」はフリーランスになる前の私です。
私がフリーランスになる前に抱えていた不安や悩みを解消できるようなサイトにしたいので、このような「ペルソナ」を設定しました。
訪問してくださった方のお役に立てているか分かりませんが、フリーランスを目指す方に役立つ情報をどんどん発信していきます。

仕事関連の用語

クラウドソーシング

「クラウドソーシング」は「クラウド(群衆:Crowd)」と「業務委託(ソーシング:Sourcing)」を組み合わせた造語で、「クラウドコンピューティング」の方ではありません。

「クラウドソーシング」は、ネット上で不特定多数の人に業務を外注するサービスで、実際に会うことなく受発注ができます。
業務を請け負ってくれる人を募集したい発注者と、フリーランスや在宅ワーカーといった仕事を探したい受注者をつなぐ場として利用されています。
代表的なクラウドソーシングは、「Crowdworks(クラウドワークス)」「ランサーズ」「CROWD(クラウド)」などです。

リンク:CrowdWorks
※メールアドレスだけで簡単に登録できます(無料)。

crowdworks

リンク:クラウドワークス

クラウドワークス

発注の方法は「プロジェクト方式」「コンペ方式」「タスク方式」の3つがあります。

【プロジェクト方式】
見積もりを募集し、応募の中から希望に沿った見積もりを出してくれた受注者に仕事を発注する方式です。

【コンペ方式】
コンペ(コンペティション)のように、提案された作品の中から最も気に入ったものを選んで報酬を支払う方式です。

【タスク方式】
1つの作業を複数人の受注者が同時に作業を行う方式です。
報酬は低い傾向にありますが、気軽に参加できます。

「クラウドソーシング」はフリーランスの仕事探しの方法のひとつで、特に未経験者や開業して仕事がない時に助かるサービスです。
正直、報酬はそれほど高くないのでクラウドソーシングだけで生計を立てるのは難しいと思います。
個人的な意見を述べれば、スキルアップや経験を積む場として活用し、経験を積んだら個別に契約してくれるクライアントを探すといいでしょう。

フリーランスの仕事の探し方については、以下の記事で詳しく解説しています。

フリーランスの仕事の探し方:代表的な4つの探し方の特徴を解説

ポートフォリオ

「ポートフォリオ」にはいくつか意味がありますが、Web用語としては「自己作品集」を意味します。
これまで手がけてきた制作物、習得しているスキル、得意な分野などをサイトや資料としてまとめたものを「ポートフォリオ」と呼びます
Webやクリエイティブ関係の仕事をする人が転職活動や仕事募集に活用するもので、言わば自己PRのためのアイテムです。

ポートフォリオを掲載するために作ったサイトを「ポートフォリオサイト」と呼びます。
Webデザイナーは自身でポートフォリオサイトを作られる方が多いです。

たとえば、「Webクリエイターボックス」の中の人としても有名なWebデザイナーのManaさんは、このような素敵なポートフォリオサイトを作っています。
これだけ綺麗なサイトを作れる技術がある方なら仕事を発注してみたい、と思いますよね。

Webクリエイターボックス
出典:Webクリエイターボックス

最後に

Web系の仕事をしていれば、今回まとめた用語を耳にしたり使ったりする機会が多くなります。
私もフリーランスになるまではオウンドメディアのことを知らなかったですし、仕事をしながら覚えていった用語はたくさんあります。
知らないと仕事に差し支える用語もあるので、ひとつずつ正しい意味を確認しながら覚えていってください。

執筆:モジャイダー






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