フリーランスになるとサラリーマンに戻れる気がしないリスク、それでもフリーランスでありたい理由

サラリーマンに戻れる気がしない

フリーランスとして開業して約5年。ありがたいことになんとか生活できるレベルまで稼げるようになりました。5年やってきた今思うのは、フリーランスになるとサラリーマンに戻れる気がしないということ。これはリスクと言ってもいいかもしれません。自由な働き方の解放感を知ると捨てるのは難しい。さあ、どうする俺!

フリーランサーになる前は契約社員だった

サラリーマンに戻れる気がしないと書いたものの、某CDショップで契約社員をしていた経験しかないので、サラリーマン経験アリとはいえないかもしれません。

ただ、決まった時間に出勤して、退勤して、たまに残業して、という点ではサラリーマンと言ってもいいでしょう。言わせてください。朝の通勤ラッシュも経験したので、これはもうサラリーマンでしょう。

給料はかなり安かったですが、仕事自体は楽しかったですし、職場もいい人ばかりだったのでその点はすごく良かったです。本社に対してはいろいろ思うところはありましたが、働けて良かったと思っています。

しかし、10年前の時点ですでにCD業界は厳しく、働き続けるのは無理だと思ったので、3年働いたらきっぱり辞めると決めていました。正直言うと、再就職するつもりで転職活動をするものの、自分がやりたいことが見つかっていない状態で就活していたこと、生来の口下手も相まって就職先が決まらなかったんですよね…。

それならと、在宅でできる仕事を探し始めたのがフリーランサーになるきっかけです。

フリーランスとして開業するまでに努力したこと

手に職もなく、資格と言えば簿記2級しかなかったのでどうしようか、と。

自分のしたいことを考えた結果、文章を書くのが好きということでWebライターをやってみることに。

最初は開業できるほどの腕も経験もなかったので、某ライターサイトで記事を書きまくってました。正直単価は安かったですが、経験を積むしかなかったのでひたすら記事を書くことに。

半年くらい記事を書くスピードを上げたり、構成を考えて書いたり、自分なりにライターとしての経験値を上げていきました。ライターサイトでは単価が安いので、直接契約してくれるクライアントを探すことにしたのです。

幸運なことに、某建築関係の会社がライターを募集していて、テストを受けた結果、契約してもらえることになりました。単価も良く、仕事量も増えたので、税金のことも考えてフリーランサーとして開業することにしました。開業届に書いた職業はWebライター、屋号はなし。

今回はフリーランスになるとサラリーマンに戻れる気がしないリスク、という話なので、フリーランサーになってから今日までの話は端折りますが、今は生活して少しは貯金できるほどには安定して稼げています。

フリーランスになるとサラリーマンに戻れる気がしない

サラリーマンに戻れる気がしない人

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

フリーランサーになって思うことは、いつ仕事がなくなるかわからないリスクよりも、サラリーマンに戻りたくないということ。というより戻れる気がしない

だって、フリーランサーって自由だから。

納期があるので全くの自由というわけではありませんが、仕事の時間は自分で自由に決めれますし、世間が働いている平日だって休めます。平日休んだら休日祝日に働いたりしますし、クライアントと連絡はとりますが、働きたくない平日や用事があるときは働きません。もちろん納期はちゃんと守ります。

うちの猫たちが「働かなくて大丈夫なの?」という顔で見てきてもかまいません。働くのは働いていますし、ちゃんと自分で仕事のスケジュールは組んでいます。

フレックスタイム制を導入している会社ならあるていど出勤時間や退勤時間の都合はつきますが、コアタイムがありますし、全く自由というわけではありません。その点、フリーランサーは誰にも縛られることのない、フリーダムな働き方を謳歌できます

自由な分、リスクもありますが、毎日決まった時間に電車に乗って出勤する辛さに比べたら全然いい。これは自分の性格なのですが、時間に縛られるのは耐えられない。

そう、社会に適応できないダメ人間なので、サラリーマンとして働くのは無理です。なので、フリーランサーという働き方は、自分に合っていると思います。

サラリーマンに戻れる気がしないリスクはある、でも自分にとって一番いいのはフリーランサーという働き方。

誤解なきように書いておくと、サラリーマンという働き方を否定しているわけでもないですし、むしろサラリーマンとしてバリバリ働く生き方ができていればとも思います。退職後は再就職を目指していましたし、就活も頑張りました。

でも無理だった…!
なら開業するしかないぢゃない…!
フリーランサーとしいう道しか残されていないぢゃない…!
決して逃げたわけぢゃない。
方向転換をしただけ。

という心情を吐露しましたが、自分に合っているのはかどの働き方か、自分がやりたいことができるのはどの働き方か、それを重視して選ぼうと思いました。サラリーマンという道、フリーランサーという道、起業という道。

私はフリーランサーという道を選んだわけです。ただ、それが自分に合っていた、というだけの話。

「会社を辞めたいけど、脱サラしてフリーランスになるべきか」と、悩んでいる方は、退職した後に起こりうる、現実的な問題を考えておきましょう。脱サラで失敗するリスクを下げるためにも、読んでおいてください。

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会社の飲み会は行きたくない、でもクライアントとの食事は二つ返事で行く

あと、気心知れた友だちや同僚と飲みに行くのは楽しいけど、会社の飲み会には参加したくない。業務の延長線上と思ってしまうので楽しめない…。付き合いは大事だってのはわかっているけれど…。

とは言うものの、クライアントの方に食事に誘っていただいた場合は二つ返事で行かせてもらいます。今後の付き合いのためでもありますが、自分が知らないの話を聞けるのがとても勉強になるからです。

フリーランサーになるとネットで情報を収集するしか手段がないのですが、ネットだけでは業界のことを知るには限界がありますし、自分の知りたいことに偏ってしまいます。クライアントの方にはチャットでもいろいろ教えていただくことが多く、とても感謝しています。

それに在宅で一人で働いていると、社会との関わりが薄いから、貴重な社会との接点の機会だし…。人脈広げるチャンスでもあるし…。

依頼主と受注者の関係なのでどうしても気を遣いますが、自分のためになるので苦ではないです。今のところ無理に酒を飲まされたり、女の子のいるお店に付き合わされたりといったことはないですし。キャバクラとか行きたくないので、もし誘われてもそこはなんとしても回避したいですが…。

もしもフリーランサーとして仕事がなくなったら

ありがたいことに、今はたくさん仕事をいただけていますが、Web業界は何が起きるかわかりません。特にSEO関係の仕事はGoogle次第で180度変わってしまいます。

現に、フリーランサーとして開業したころの仕事と今の仕事内容は全然違いますから。詳しいことは、パンダアップデートやペンギンアップデートについて調べてみてください。

もしもフリーランサーとして仕事がなくなったら…どうましょう。今言えるのは、仕事を継続してもらうためにいただいた仕事をきっちりこなし、新規の仕事を依頼してもらうためにスキルアップや情報収集を欠かさないようにすることです。

それでも仕事がなくなったら、バイトをしながらフリーランサーとしてできる仕事を探します。ゆくゆくは仕事を依頼する側になりたいので、ビジネスを立ち上げる方向を考えます。

サラリーマンには戻れません、ていうか戻りません。

まとめ

現状は100点ではないものの、今の仕事と生活が自分に合っているので、フリーランサーとして仕事をし続けたいと思います。人間は一度体験した心地よさはなかなか手放せません。

フリーランサーという自由を体験すると、サラリーマンに戻れる気がしないリスクは確かにあります。しかし、それでもフリーランサーになって良かったと思っています。こんなこと書いておいて、1年後に廃業して就職してたら殴ってください。

ABOUT ME
ケンタトニック(旧モジャー)
コンテンツSEOに強いフリーランスのWebディレクター/Webライター、フリー歴10年。 ディレクション受注実績:出版社、営業ツール、音楽スクール等のオウンドメディア運用・改善。
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