克服できそうにない苦手な仕事をやるべきではない4つの理由、得意な仕事で稼ぐ働き方のススメ

苦手な仕事をやるべきではない理由

収入を増やすために得意なことを伸ばすべきか、苦手なことを克服すべきか。これはとても悩む問題ですよね。

フリーランスで生計を立てている私の答えは、「克服できそうにない苦手な仕事をやるべきではない」です。”克服できそうにない”というのがポイントになるわけですが、その理由は4つあります。

特にフリーランスという仕事は、自分の強みを武器にして稼ぐ働き方なので、わざわざ苦手な仕事をするべきではありません。克服すべきこともありますが、人には得意不得意があるので、苦手な仕事に時間を費やすのであれば、得意な仕事で稼いだ方が効率的ですし、何より楽しいですよね。

克服できそうにない苦手な仕事をやるべきではない4つの理由

理由1:その仕事が得意な人には勝てない

苦手な仕事を頑張って克服するのは大事なことですし、それができれば収入にもプラスされるでしょう。

しかし、克服できたとしてもその仕事が得意な人に勝つのは容易ではありません。

苦手だと思っていたが実は自分に合っていた、というのであれば別ですが、苦手な仕事で、その仕事が得意な人に勝つのは難しいでしょう。克服するのが難しいほど苦手な仕事であるなら、なおさらです。

仕事には、人それぞれ向き不向きがあります。苦手を克服できそうならいいのですが、克服できそうにないなら、そのことに時間をかけるのはもったいないです。

もちろん業務に必要なことならば努力して苦手を克服するべきですが、苦手なことに労力をかけすぎると他の業務に支障が出てきます。

もし避けられない業務であれば、外注を考えたほうがよいでしょう。外注には費用がかかりますが、苦手な業務に時間をかけ、ストレスを感じるくらいであれば、お金を払ってでも外注した方が効率的です。

私はWebライターの仕事をしているのですが、たいていのテーマなら記事を書けます。でも、どうしてもひとつ苦手なテーマは断るようにしています。

断る際は、受けられない理由を正直に説明することが大事です。私の経験上、断ったからといって仕事が来なくなることはありませんでした。

それで縁が切れるようなら、それまでやってきた自分の仕事がそこまで評価されていなかったと思うしかありません。

理由2:苦手な仕事は時間がかかるしクオリティも低くなる

苦手な仕事はどうしても時間がかかりますし、得意な人と比べるとクオリティも低くなります。

フリーランスが収入を上げるには、時給単価を上げることが大事です。他の人が2時間かかる仕事を1時間で仕上げることができれば、時給単価は2倍に上がります。

苦手な仕事を時間をかけてやるより、得意な仕事を短時間で仕上げた方が収入が上がります。

クオリティは経験を積むことで上がっていくでしょうけれど、得意な人との差を埋めるのは容易ではありません。ステップアップに必要なことならば苦手を克服すべきですが、他に選択肢があるなら無理して苦手な仕事をやり続けなくてもいいと思います。

苦手であるがゆえにクオリティが低くなってしまうと、フリーランスとしての評価にも影響します。

クライアントが望む合格点を大きく上回っていればいいのですが、合格点以下である、または合格点ギリギリのクオリティでは評価されません。なんとか合格点をクリアするレベルだと収入アップを望むのは難しいです。

それなら得意な仕事を高いクオリティで仕上げた方がクライアントに評価され、収入アップも期待できるでしょう。苦手な仕事で時間を多く消費し、クオリティの低い出来になるくらいならやらない方がいい、と私は考えています。

理由3:得意な仕事のクオリティを上げた方が稼げる

苦手な仕事を頑張って克服しても得意な人に勝てないのなら、得意な仕事のクオリティを上げることを考えた方がいいでしょう。オールマイティーに仕事をこなせるにこしたことはありませんが、得意なことがある方がフリーランスとしての武器になります。

たとえば、苦手な仕事を克服するために1年かかったとします。反対に得意な仕事を伸ばすために半年かかったとしたら、後者を選んだ方が早く収入アップにつながるでしょう。

苦手な仕事を克服することで仕事の幅が広がって将来の収入が上がるかもしれませんが、得意な仕事で半年早く成果が出たならもう半年は別のことに費やせますし、さらに得意を伸ばせばもっと収入も上がるはずです。

得意になりそうにない苦手な仕事に時間をかけるより、得意な仕事を伸ばすことを考えた方が効率的です。

苦手な仕事が自分しか出来ない仕事であることは、ほとんどないでしょう。まして、仕事を選べるフリーランスなら、わざわざ苦手な仕事を選ぶ必要はありません。

理由4:苦手な仕事はストレスが大きい

苦手な仕事はストレスが大きいため、精神的に良くありません。開業したてで、仕事を選べるだけの余裕がない状況では苦手な仕事もせざるを得ませんが、あるていど選べるようになったら、精神衛生を保つためにも苦手な仕事は避けた方が良いでしょう。

全くストレスのない仕事などないのでしょうけれど、わざわざ自分から苦手な仕事を選んでストレスを増やすことはありません。

ましてや自由な働き方ができるフリーランスという道を選んだのですから、ストレスを感じる苦手な仕事より楽しいと感じる得意な仕事をしたいですよね。得意な仕事だけで食べていくためには下積みが必要なのですが、安定して稼げるようになったら得意な仕事で収入を伸ばすことを考えてみてください。

得意な仕事で稼ぐ働き方のススメ

フリーランスとして独立開業した私だからできる、アドバイスがあります。

それは、「フリーランスになるなら得意な仕事を見つけるべき」ということです。フリーランスならそれができます。

自分が得意としている仕事なら学ぶ意欲を高く持てますし、モチベーションも維持しやすいです。稼げるようになるまでに苦労するかもしれませんが、得意な仕事なら単価が低くてもやりがいを感じられます。

反対に、高収入であっても苦手な仕事は学ぶのも辛いですし、なによりモチベーションの維持が難しいので続けられません。

私は文章を書くのが好きであったため、Webライターという仕事を選びました。文章を書くのがしんどい時もありますが、好きな仕事なのでストレスはほとんどありません。

ただ、Webライターの場合は苦手なテーマは、できるだけ克服すべきだと私は考えています。どうしても苦手なテーマは無理に克服する必要はありませんが、単なる苦手意識だけで取り組んでいなかったテーマは試しに学んでみてください。

私はWebライターになってから興味の幅が広がり、今まで関心を抱かなかった話題にも興味を持つようになりました。それが仕事にもつながっているので、日々新しい学ぶことにやりがいを感じています。

学んでみて、これは自分には合っていないと思えばそれ以上は学ぶ必要ありませんが、苦手だと思っていたけれど学んでみると面白いと感じたことは、もっと学ぶ価値があります。自分に合っているかどうかを判断するために、何でも試しにやってみてはどうでしょう。

ABOUT ME
ケンタトニック(旧モジャー)
コンテンツSEOに強いフリーランスのWebディレクター/Webライター、フリー歴10年。 ディレクション受注実績:出版社、営業ツール、音楽スクール等のオウンドメディア運用・改善。
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