強調スニペットに出やすい記事の特徴、5つのポイントを押さえて検索0位を奪取!

強調スニペットは、「検索0位」とも呼ばれるGoogleの検索結果です。1位の上に表示されるので検索0位と呼ばれています。

強調スニペットは囲み線と画像付きで表示されるので目立ちますし、検索結果の1位以外も対象となるので、1位を上回るチャンスです。

本記事では、管理人が検証した結果を元に、強調スニペットに出やすい記事の特徴について解説します。

強調スニペットとは?

強調スニペットは、Googleの検索結果の上部に、記事の本文が抜粋して表示される特別な枠です。検索に対する回答を、一部抜粋という形で検索結果に表示します。

検索結果の1位より上に表示されることから検索0位」とも呼ばれています。

※スニペット=記事の要約や本文から抜粋した文章。

強調スニペットは、ひとつのキーワードにつき1サイトしか表示されません。強調スニペットに選ばれる=検索0位という枠を取ったということです。

ただし、強調スニペットはすべてのキーワードで表示されるわけではありません。また、強調スニペットが表示されていたキーワードでも、表示されなくなることがあります。

たとえば、当サイトの記事だと、「フリーランス 定義」のキーワードで強調スニペットに表示されています。

強調スニペットに表示されている記事

記事自体は2位ですが、1位の記事の上部に表示されています。3位や4位でも強調スニペットに表示されますし、1位の記事が強調スニペットに表示されることもあります。

強調スニペットも他の検索順位と同じく、表示される記事が入れ替わります。

強調スニペットの形式

強調スニペットには、3つの形式があります。

  • 文章形式
  • リスト形式
  • 表形式

「文章形式」は、説明文が抜粋されるタイプの強調スニペットです。最も多いタイプ。

文章形式の強調スニペット文章形式の強調スニペット

「リスト形式」は、リストタグ(liタグ)で箇条書きされた箇所が表示されるタイプです。

リスト形式の強調スニペットリスト形式の強調スニペット

「表形式」は、テーブルタグ(tableタグ)で囲まれた箇所が表示されるタイプです。

表形式の強調スニペット表形式の強調スニペット

強調スニペットに出やすい記事の5つの特徴

強調スニペットに出やすい記事の特徴は5つあります。当サイトと運営する別サイト(月間65万PV)で検証を重ねた結果、以下を意識すると強調スニペットに表示されやすいことがわかりました。

ドメインパワーやドメインオーソリティ(権威性)、サイトの専門性なども関係していますが、記事の書き方の面での狙い方を解説します。

※強調スニペットは100%狙えるものではないので、あくまでも可能性を高めるための施策です。

  • 意味や概念の解説をしている
  • 言葉や用語を的確に解説している
  • 中見出しにキーワードが含まれている
  • 記事の前半に「答え」を載せている
  • オリジナル画像を掲載している

1:意味や概念の解説をしている

最も強調スニペットが出やすいのは、「意味」や「概念」の解説をしている記事です。または、言葉や用語の解説が含まれている記事。

たとえば、「〜とは」や「〜の意味」といった言葉が含まれていると、強調スニペットに表示されやすいです。上述した当サイトの記事の例だと、「〜の定義」も強調スニペットに表示されやすい傾向にあります。

では、どういった用語を狙うか? 検索数が少ないキーワードでも強調スニペットは表示されるので、まずは「言葉の意味の解説」を含むスモールキーワードから狙っていきましょう。

たとえば、「フリーランス 定義」は検索数は月間100前後しかありません。「フリーランスとは」のキーワードは競合が多いので、あえて「定義」を狙った記事を書き、強調スニペットに表示されました。
※執筆時点で強調スニペットに表示されていますが、順位変動で外れる可能性があります。

当サイトで検証した限りでは、月間の検索数が100前後のキーワードでも強調スニペットは表示されています。スモールキーワードで狙い通りに強調スニペットの枠を取れたら、ミドルキーワードを狙ってみてください。

2:言葉や用語を的確に解説している

強調スニペットは、検索結果上で「答え」を示すのが目的ですので、「言葉や用語を的確に解説する」ことが大前提です。Googleが、「この記事には答えが載っている」と判断すれば、強調スニペットに表示されるでしょう。

難しいのは、Googleは日本語の解釈が苦手である点と、情報の正誤の判断ができない点です。間違った情報の記事が強調スニペットに表示されることもあります。

Googleは賢くなっているとはいえ、検索結果は機械的に判断しているだけです。ということは、機械である検索エンジンにもわかりやすい文章であることが望まれます。

ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすく、「明確にこれがこの言葉に対する答えです」と示すことが必要です。

3:中見出しにキーワードが含まれている

中見出しにキーワードが含まれていると、強調スニペットに表示されやすいです。

たとえば、「フリーランス 定義」というキーワードなら、中見出しに「フリーランスの定義」を含めます。または、中見出しに答えを書いてしまう。

先に紹介した、当サイトの強調スニペットに表示されている記事をもう一度ご覧ください。中見出しの文がそのまま表示され、中見出しのすぐ後の文が抜粋されています。

強調スニペットに表示される記事の特徴

タイトルにキーワードを含めたほうが可能性が上がりますが、中見出しだけでも表示されることは多いです。無理にキーワードをタイトルに含めるのもよくないので、不自然になりそうなときは、中見出しで対応しましょう。

4:記事の前半に「答え」を載せている

Googleは結論ファーストの記事を評価する傾向があります。おそらく、強調スニペットも記事の前半部分に「答え」を載せている記事を評価しているのでしょう。

そもそも、強調スニペットは「答え」を検索結果上に表示するものなので、枠を取るには、先に「答え」を書く必要があります。とくに狙いがない場合以外は、「答え」を最初に書いておきましょう。

これは強調スニペットに限ったことではありません。ユーザーが知りたい情報を先に書くのは、今のSEOのスタンダードです。

5:オリジナル画像を掲載している

強調スニペットには、文章の右側にサムネイル画像が表示されます。サムネイル画像にもリンクがついているので、積極的に狙いたい部分です。

オリジナル画像といっても、完全な自作である必要はありません。フリー素材やキャプチャにテキストを載せるだけでもオリジナル画像と認識されます

記事に画像を使っていても、写真素材をそのまま使っている場合は、オリジナル画像と認識されません。その場合、他のサイトの画像が表示されるでしょう。

強調スニペットに表示されている「フリーランス 定義」の例でいうと、無料の写真素材サイト「Unsplash」でダウンロードした画像に、テキストを載せているだけです。

ひとつ注目してもらいたいのは、強調スニペットに表示される文章の掲載元の記事と、サムネイル画像の掲載元の記事は必ずしも一致しない点です。

たとえば、以下のケースだと、文章はWikipediaですが、サムネイル画像が別のサイトです。Wikipediaには画像がないので、別のサイトから画像を持ってきています。これもキーワードに合致していて、その「答え」が載っているのが条件です。

強調スニペットで文章と画像が別々のパターン強調スニペットで文章と画像が別々のパターン

強調スニペットの注意点

強調スニペットは目立つ位置に表示されますが、「答え」を掲載している点に注意が必要です。

それは、どういうことか。検索結果で「答え」がわかってしまうので、サイトに訪れずにブラウザを閉じるユーザーも多いということです。

キーワードによりますが、単に言葉の意味を知りたいだけであれば、強調スニペットに表示されている文章だけでも十分理解できますから。せっかく検索0位に表示されても、アクセス数がそれほど上がらないケースもしばしば見受けられます。

これは私の仮説ですが、強調スニペットに表示されても、アクセスがないと順位が下がってしまう可能性があります。アクセスがない=ユーザーの求める答えではない、とGoogleが判断したためか、順位が下がったり、強調スニペットから外れたりするケースがいくつかありました。

アクセスが少ないと、Googleは強調スニペットを入れ替えて様子を見たりします。検査結果で的確な答えを示していて、ユーザーが満足して記事を見ずに離脱したとも考えられますが、強調スニペットの記事をクリックせず、他の記事をクリックされる回数が増えると、外される可能性が高くなるでしょう。

以下は、サーチコンソールで見た、とあるビッグキーワードの12ヶ月間の順位変動です。

2018年の10月から2019年の1月くらいまで大きく順位が下がっています。この時期は強調スニペットに表示される→外される→表示されるを繰り返していて、評価が安定していませんでした。文章を変えたところ、安定して強調スニペットに表示されるようになりました。

上記のような状況になったときは、「答え」を的確に示せているか見直してみてください。強調スニペットの表示・非表示が繰り返されるのは、Googleが評価を迷っている証拠です。バシッと「答え」を示す文であれば、安定して強調スニペットに表示されるでしょう。

強調スニペットを狙ってみる

強調スニペットは狙って表示できるものではないですが、上述した5つのポイントを押さえれば可能性が高まります。

検索1位を取れなくても、強調スニペットに表示されるケースは多いです。SEOコンサルをしているクライアントのサイトでも、対策をしてから強調スニペットに表示される記事が増えました。

ビッグキーワードやミドルキーワードで強調スニペットに表示されるのは難しいですが、スモールキーワードであればハードルは下がります。強調スニペットは検索0位という一番目立つ位置に表示されるので、SEOでは積極的に狙っていきたいポジションです。

ライターであれば、強調スニペットに表示させる記事を書くことで、クライアントは喜んでくれることでしょう。コツを掴めば表示させる可能性を上げられるので、まずはスモールキーワードで強調スニペットのポジションを狙ってみてください。

ABOUT ME
ケンタトニック(旧モジャー)
コンテンツSEOに強いフリーランスのWebディレクター/Webライター、フリー歴10年。 ディレクション受注実績:出版社、営業ツール、音楽スクール等のオウンドメディア運用・改善。
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