継続して記事を発注したくなるWebライターの6個の共通点、発注者が考える継続依頼の条件

継続依頼したくなるライターと単発で終わるライターの違いを解説した図
ライター案件がいつも単発で終わる…
継続して依頼してもらうには何を意識すればいいの?

本記事では、こうした疑問にお答えします。

自分自身もWebライターとして記事を受注する傍ら、SEOコンサルタントとして記事の発注もしています。その経験から、継続依頼したくなるWebライターには、6つの共通点があることに気づきました。

その6つの条件は、私自身が継続して依頼を受けるために意識していることでもありますし、発注側の立場になって確信したことでもあります。

依頼が単発で終わるライターと、継続依頼してもらえるライターでは何が違うのか?

継続依頼は安定した収入を得るためにも必要となるので、単発で終わることが多いライターの方は、条件に合致しているかチェックしてみてください。

継続して発注したくなるWebライターの6個の共通点

案件の意図を汲んでくれる

「どういった目的の案件なのか?」「この記事でどのような成果を得たいのか?」など、発注者側の意図を汲んでくれるライターさんだと助かります。

案件の詳細は事前に伝えますが、チャットやメールだと、どうしても伝えきれない部分があります。指示が細かすぎると記事が書きづらくなるでしょうし、こちらも完全に意図を伝えられるわけではありません。

チャットやメールの内容、または掲載するサイトの内容から情報を洗い出し、発注者が求めている記事を書く。これができるライターさんには、継続して発注したくなります。

発注者からすると、最小限のやり取りで意図に沿った記事を書いてくれるライターさんは、非常にありがたいです。もちろん、必要な情報はお伝えしますが、同じ情報を渡しても、「案件の意図を汲む」を意識しているライターさんと、していないライターさんでは、記事のクオリティが違ってきます

モジャ
クライアントの意図を考えた記事を書けるライターさんは、質のいい記事を書いてくれます

実は、「案件の意図を汲む」というのは、自分自身が継続依頼を受けるために最も大事にしていることです。私は記事を書く前に、チャットのやり取りや掲載サイトを見て、「この案件におけるクライアントの意図は何か?」を考えます。

クライアントの利益になりそうなことを発見すれば、提案もします。「案件の意図」を考えてから執筆に取りかかることにより、記事の質が上がり、ひいてはクライアントからの信頼度も上がるのです。

発注を経験してみて、「案件の意図を汲めるかどうか」は、継続依頼を判断する重要な要素になると改めて感じました。

要件に沿った記事が書ける

お渡しした要件に沿った記事を書いてもらえると、発注者としては安心です。これも「案件の意図を汲む」というスキルに関係しているのですが、要件をしっかり理解した上で書いているかどうかは、記事を読めばわかります。

もちろん、ライターさんの判断で記事の内容を調整して構わないのですが、それは要件に合致した記事であることが前提です。事前にお伝えした要件に沿っていない記事が納品されると、修正点が増えてしまいますし、場合によっては大部分を書き直しをせざるを得なくなります。

そうなると、他のライターさんにお願いしようかなと考えてしまいますよね。

要件を読み込み、要件に沿った記事を書くこと。これはWebライターの必須条件です。

わからないことは事前に質問する

「案件の意図を汲む」と言っても、聞かないとわからないこともあります。要件を読んでも掲載サイトを見てもわからないことは、聞いてほしいです。

それよりも、わからないまま執筆をして、要件や掲載サイトに合わない記事を納品されると困りますから。そうなると修正に手間がかかるので、発注者としては細かいところまで聞いてくれた方がいいです。

要件に書いてあることを質問されたら「要件をちゃんと読んで」と思いますけど、書いていないことは遠慮せずに聞いてください。

執筆に必要なことを細かく聞かれたからと言って、「面倒くさいなあ」とは思わないですし、きちんと確認した上で執筆してくれたほうが助かります。

モジャ
意図を汲むのも必要ですが、考えてもわからないことは聞いたほうがいいですよ

記事の発注をしてみて感じたのは、伝え漏れている部分を確認してくれると安心する、ということ。「要件をしっかり読んだ上で確認してくれている」と感じて、信頼度が上がります。

要件に記載し忘れていること、説明がわかりづらい部分を質問してもらえると、こちらも次回の依頼から修正できるので助かります。

担当者の伝え漏れで、ライター側に否がなくても修正を求められることもあるので、わからないことは事前に確認しましょう。

検索スキルが高い

依頼するなら、検索スキルが高いライターさんにお願いしたいです。Webライターの仕事の半分は「検索」ですし、検索スキルによって記事の精度が変わってきます。

お渡しする要件には参考サイトや記事の構成を記載していますが、指示されたことしか書けないライターさんよりも、必要な情報を追記してくれるライターさんに依頼したいです。

同じテーマをお渡ししても、ライターさんによってたどり着く情報や拾う情報は異なります。依頼するなら、情報を深掘りできる検索スキルが高いライターさんがいいです。

私は「見出し」まで書いて要件をお渡ししていますが、ライターさんが独自で検索した情報を元に見出しを追加してもらえると、「ここまで調べてくれたのか」とありがたく感じます。

案件によっては追加しないほうがいい場合もあるので、不安であれば事前に確認しておくといいでしょう。私は追加で情報を入れてもらえると嬉しいです。

SEOを意識した記事を書ける

「ユーザーに役立つ記事」であることは大前提ですが、Webメディアに掲載する記事はSEOを意識した内容であることが望ましいです。納品いただいた記事にSEO対策の手を加えることはありますが、その必要がないレベルの記事を書いていただけると助かります。

なぜなら、クライアントがWebマーケティング会社やSEO会社に依頼するのは、納品された記事が検索結果で上位表示され、アクセスが増えたりコンバージョン(CV)につながったりということを望んでいるからです。

記事を公開してすぐに上位表示されるわけではないのがSEOの難しいところですが、契約期間内にアクセス数やCVで結果を出さないと、打ち切られてしまいます。そうなると、ライターさんに発注する仕事がなくなってしまうので、他人事ではありません。

モジャ
納品した記事がアクセスやCVを取れると、また発注したくなります

私も記事執筆の依頼を受ける時は、SEOを意識して記事を書いています。これは私の考えですが、「ユーザーに役立つ記事」であることもSEOのひとつです。

上位表示を狙うだけのSEOに対して否定的な考えを持っている方もいるかと思いますが、記事を書いても読まれなければ意味がありません。SEOは記事を読んでもらうために必要な施策です。

Webライターの仕事とSEOは切っても切れない関係にあるので、記事を書く時は、ぜひSEOを意識していただければと思います。

納期を守れる(遅れる時は連絡)

納期に遅れてクライアントにご迷惑をおかけしたことのある私が言うのもなんですが、だからこそ、納期を守れるライターさんに依頼したいです。

発注者側になってみて、納期に遅れるのがいかにヤバイかがわかりました。

クライアントへの納期はライターさんの納期よりも先ですが、それを超えると契約が切れるかもしれないですし、もしかしたら報酬を払ってもらえないかもしれません。案件がなくなると、ライターさんもひとつ仕事がなくなってしまいます。

モジャ
案件がなくなるとライターさんも収入が減ることに…

納期を過ぎても連絡がないと、不安にもなります。クライアントへの納期が過ぎたらどうしよう…という不安。

遅れる時は連絡してもらえば大丈夫ですし、もし体調を崩したり諸々の事情で納期に大幅に遅れたりするようなら、相談してください。他のライターさんに依頼するなり、自分で書くなり、対策を打てますから。

最後に:6つの条件を満たせば受注が安定する

最後まで読んで、「文章力は条件に入っていないの?」と疑問に持たれた方もいらっしゃることでしょう。もちろん、文章力があるライターさんだと助かりますし、ある程度のレベルの文章力は必要です。

しかし私は、高い文章力がなくても、ここに挙げた6つの条件を満たしているライターさんに依頼をしたいと思います。継続依頼していれば文章力も上がっていきますし、必要があればこちらで修正をするので、そこはあまり重視していません。

私自身、それほど高い文章力を持っているわけではないですが、継続依頼していただける案件がほとんどです。上記の6つの条件は私が継続依頼を受けるために意識していることでもありますし、発注者側になって確信したことでもあります。

依頼が単発で終わることが多いと悩んでいるライターさんは、発注者側の立場になって考えてみてください。「発注者はどういうライターに依頼したいのか?」「どういうライターなら安心して依頼できるのか?」を考えて実践すれば、きっと継続して依頼してもらえます。

発注者によって継続依頼を判断する材料は異なりますが、上記6つの条件を満たしたライターになれば受注が安定するはずです。

ABOUT ME
ケンタトニック(旧モジャー)
コンテンツSEOに強いフリーランスのWebディレクター/Webライター、フリー歴10年。 ディレクション受注実績:出版社、営業ツール、音楽スクール等のオウンドメディア運用・改善。
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