コミュ障の生態〜かくして私はコミュ障であると自覚したのである〜、コミュニケーションが苦手なフリーランスの生き方

コミュ障の生態

これから書くことはすべて言い訳です。わかってます。コミュ障なんて言い訳。それを言われたらぐうの音も出ませんが、それでもコミュ障の苦悩を知ってもらいたい!!

というわけで、私がどのようにコミュ障であると自覚したのか、これまでの経験を振り返りつつコミュ障の生態に迫ってみたいと思います。コミュニケーションが苦手なフリーランスはどういう生き方をすればいいのか。同じようにコミュ障で悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

コミュ障の生態〜日常にあるコミュ障の弊害〜

1;車の誘導でオーライの声が出ない

「オーライ!オーライ!もうちょいもうちょい!あー、、、ストップ!!」

なんてできるわけない。オーライってなんだ。コミュ障にとっちゃオーライを発すること自体がオーライじゃねえよ

いやいやほんとね、コミュ障にとっては車の誘導でオーライって言うのすら大変なんですよ。

24歳くらいのとき、一ヶ月くらい引越し屋でバイトしたことがあるのですが、トラックを誘導するときにオーライの掛け声を言えず、社員に怒られましたよ、ええ。「聞こえねーよ」つって。

私もオーライを元気よく言って誘導したかったですよ? でも出ねーんですわ、これが。声帯が拒否しているんじゃないかってくらい、小さいオーライしか出ないのね。しょぼいオーライしか出ないのね。

オーライも言えない男なんて情けねえ…。

2:飲食店で店員を呼ぶときに勇気がいる

コミュ障にとって飲食店で店員を呼ぶときは勇気がいるもの。「すみませーん!」と店中に響く声で店員を呼べる人が羨ましい(大声で呼ぶのは迷惑だけど)。

声が小さいのか声が通らないのか、私の「すみませーん」はよく無視されます。友達の「すみませーん」は絶対反応してくれるのに。

人が大勢いる中で、他のお客さんにも聞こえるくらいの声を出すというのが恥ずかしくて…。飲食店だから店員を呼ぶのは当たり前だし、芸能人でもない私のことなんて誰も注目しないですし、自意識過剰もいいとこだけど、でも、でも、緊張で店員に届くような声が出ねえんすよ!

ベルとかブザーで呼ぶタイプのお店がどれだけありがたいことか!もういっそ全部ベルで呼ぶのでいい。

3:電話をする時、一回リハーサルする

美容室に予約の電話をする時って緊張しますよね。ただ予約日時と名前と希望メニューを伝えればいいだけなのですが、コミュ障で電話が苦手な私にとっては緊張するもの。

電話をする時は絶対に一回はリハーサルします。リハなしでのぶっつけ本番はとちりそうで怖い(電話予約でとちるってなんだって話ですが)。

「あのー、○日で予約をしたいんですけど。メニューは○○でお願いします」っつって頭の中で会話のリハをしてから電話します。何度も行って慣れているお店も例外ではありません。

美容室とかなら話すことが限られているので簡単ですが、問い合わせとか会話にアドリブが求められる電話はもう緊張しっぱなし。返答に焦って噛んでしまって恥ずかしい思いを何度したことか。

対面での会話は言葉に行き詰まってもジェスチャーでごまかせますが、言葉でしか伝えられない電話はコミュ障な私にはハードルの高い行為です。

4:緊張すると意思に関わらず手が震える

これは致命的な問題。だって、必死でこらえても手が震えるんだもの。意志とか関係ねえんだもの。

手の震えを相手に気づかれないようにするのに必死。たぶんバレてるだろうけど。

たぶんあがり症というのもコミュ障に影響しているのでしょう。自分から声をかける場面は特に緊張して手が震えてしまいます。

以前、職場の気になる女の子に勇気を出して声をかけたことがあって、後にいい感じになったものの、「最初声かけてきた時、手が震えてたよ」と言われて恥ずかしくなりました。バレてたーーー!!

女の子に話しかける時に手が震えてるって一番かっこ悪いじゃん…。なんなんだよ俺の手、声かけるくらいで震えるんじゃねえよ…。

5:知り合いらしき人とすれ違っても声をかけられない

はっきりとした知り合いとか友達ならもちろん声をかけますが、「あれ、あの人、前の職場で一緒だったような…でも名前が思い出せない…」っていう状況がしばしばあります。

名前を思い出せたとしてもコミュ障の私は声をかけることなどできません。本当は声をかけたい時もあります。でも、とっさのことだと声が出ないんですもの。

がっつり目が合って相手がこちらを認識した時はさすがに対応しますが、相手が気づいていない、もしくはちらっと目が合っても無視します。それはもう見事なスルーぷりです。

むしろ微妙な知り合いには気づかれたくないとすら思っています。それはコミュ障でなくてもそうかもしれないですが、対応力のない私は声をかけられてもただただ戸惑うばかり。

あと、自分のことなんて相手は覚えていないだろうと勝手に思ってしまうので声をかけられません。その自信のなさもコミュ障あるがゆえ。

6:大人数の飲み会の席では会話ができない

少人数なら饒舌にしゃべれるんですけどね、なぜか大人数の飲み会の席では頭が回らなくなって、ぜんっぜん会話を弾ませられません。人が多いと頭の中が真っ白になっちゃうんですよね。

これね、何回も克服しようと頑張ったのですけどね、ダメですね。大人数の飲み会、苦手です。パーティーもダメ。行ったことないけど。

フリーランスになってからは大人数の飲み会に参加する機会はなくなりましたが、まともに会話できる自信ありません。

これなんかの病気ですか?そうですか、ただのコミュ障ですか…。

でもこれ、コミュ障の人のあるあるなんじゃないですかね。大人数の飲み会が苦手って人、結構多いと思います。

多分、方々に気を遣わなければと意識が行き過ぎて疲れた結果、しゃべれなくなると自己分析しています。人の目を気にしすぎるってものあるんでしょうけどね。

誰も俺のことなんて気にしてねーよ、つってね。コミュ障は自意識過剰なのがひとつの原因なんでしょうね。

意識されるほどの人間でもないくせに、つってね。自虐してみたり。

でも、自意識過剰をやめればコミュ障はだいぶ改善される気もします。コミュ障は変にプライド高くて人の目を気にしすぎるんですよね。

誰も俺のことなんて見てねーよ、つってね。それぐらい考え方のほうが楽に生きられる気がします。

7:ライブでも掛け声を出すのが恥ずかしい

ライブで観客に掛け声を求められるシーンありますよね。「オーイエー」とかね。あれね、コミュ障の私はできないんですよ。

ええわかってます。誰も私のことなど気にもしていないし、ライブなんだから掛け声を出したところで何も恥ずかしいことなどないなんてこと。あとコミュ障関係ないことも

でもね。コミュ障は大きな声を出すこと自体をためらうんす。ノリノリで「オーイエー」とか言っちゃる自分を客観的に見てしまって恥ずかしいんでしょうね。

ライブくらいはっちゃけて楽しめよ。自分。

8:親が社交的だからといって子供がコミュニケーションが得意であるとは限らない

うちの親はどちらかというと社交的です。父親は小学校のサッカーチームの監督していますし、母親はよく人に頼まれごとをしていろいろな人と関わっています。

でもね、親が社交的だからといって子供がコミュニケーションが得意であるとは限らないんですよ…。残念ながら。

なぜ親のコミュニケーション能力が遺伝しなかったのか。なぜコミュ障になってしまったのか。不思議で仕方ないです。

親にコミュニケーションのことで何か言われとかトラウマがあるとか、そんなのも一切ありませんし、親が社交的である反動でコミュ障になったというわけでもありません。親が社交的だどちらかというと家族仲はいいですし、家族とはよく会話をします。

コミュニケーションは遺伝じゃなくて、育っていく過程で身につけていくものなんでしょうね。たぶん私はコミュニケーションを学ぶのが下手くそだったということでしょう。

思い返せば小学生の時、友達は誕生日パーティーを開く時に周りの友達をたくさん呼んでいたのですが、私は自分の誕生日パーティーに友達を誘うことができず、親に頼んで幼馴染2人に連絡してもらってようやく2人集めた記憶があります。それくらい自分で誘えっつー話ですが、小学生時代からコミュ障である私はそれができなかったんですよね。

親という身近なコミュニケーションの先生がいるにも関わらず、コミュニケーションが上達しなかった私でした。

コミュ障と上手に付き合っていくしかない

苦手なことは克服するにこしたことはないですが、努力してもある程度までしか直らないこともあります。私にとってはそれがコミュニケーション。

昔よりはだいぶマシになりましたが、そもそも一人でいるほうが好きなのでコミュニケーションを上達させたいという意志が希薄です。

完全な克服が難しいのであれば、コミュ障と上手に付き合っていくしかないと思います。合わないことをやり続けてもしんどいだけですし、それなら自分の得意なことや長所を伸ばしたほうが有益なのではないでしょうか。

フリーランスになったのもコミュ障で人と関わるのが苦手というのが大きな理由です。一人で気楽に仕事をしたいという意志が強かったのでフリーランスになりました。

転職がうまくいかなかったということもありますが、おそらく転職できていてもフリーランスになりたいと考えていたでしょう。

コミュ障の克服は昔からの課題でしたが、自分の性格上、コミュニケーションでストレスを抱えながら仕事をするよりも、一人で仕事をしたほうが楽しく生きれるなと考えてフリーランスになることを決断しました。フリーランスになることで収入に対する不安はありましたが、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなして経験を積んでいけばなんとかなるものです。

もちろんフリーランスと言えどある程度はコミュニケーション能力が必要となりますが、フリーランスになることで責任感というか自分がやるしかないという気持ちが生じるので、仕事を得るためにはコミュ障だなんだと言ってられないという事情もあります。そのおかげで少しはコミュニケーションが上達したような気がしないでもありません。

もともとがコミュ障なので社交的な人と比べてコミュニケーションが下手ではありますが、なんとかやっていけています。なかなかのコミュ障の私がフリーランスを続けていられるのですから、みなさんも大丈夫でしょう。

コミュニケーションが苦手でもフリーランスになればきっと意識が変わると思います。「習うより慣れろ」ということわざもありますしね。

実際にコミュ障がフリーランスになった結果は以下の記事で紹介。こちらもあわせてお読みいただくと、コミュ障とフリーランスの関係がより理解できます。

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コミュ障フリーランスの仕事の探し方

コミュ障なフリーランスである私はどうやって仕事を探しているのか? 気になった方も多いことでしょう。

フリーランスが仕事を得るには営業しなければならないと考えている方も多いかと思いますが、私はこれまで営業をしたことはありません。Webライターという職種であることも関係していますが、営業せずとも仕事は探せます。

私は仕事探しにフリーランスの向けの求人サイトやクラウドソーシングを利用しています。ネットがあれば人と合わずに仕事が探せるという、コミュ障にとって素晴らしい時代。

未経験の時や経験が少ない時はクラウドソーシングが使いやすいです。あるていど経験を積んだらクラウドソーシングで高単価の案件を探したり、フリーランス向けの求人サイトで単価や条件のいい案件を探すというのが分かりやすい流れかと思います。

私はフリーランス向けの求人サイトで経験が少なくても応募な可能な案件を探し、少しずつ経験を積んで単価を上げていきました。最初は低単価で辛いですが、経験が少ないうちは仕方ないと割り切って、自分にできる仕事をどんどんこなしていくのが結果的に近道になります。

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「クラウドテック」はクライアントとフリーランスをマッチングしてくれるので、私のようにコミュ障で仕事探しに自信のないフリーランスには非常に助かります、「クラウドワーカーあんしん保険」という就業不能に備える保険もあるので、フリーランスが抱える収入の不安にもしっかり対応してくれるサイトです。

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人と関わらずに仕事をしたいであれば、おそらくアノ仕事しかないでしょう。私も副収入を得るためにやっています。ここまで書くとおそらく答えがわかった方は多いのでは? 気になる方はぜひ読んでみてください。

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