こうした疑問を持たれている方は多いかと思います。フリーランスの経費事情って気になりますよね。
「在宅フリーランスは経費がかからなさそう」というイメージを持っている方も多いことでしょう。
経費は少ないにこしたことはないですが、業務のために支払ったのであれば、きっちり計上しないと損です。それに、経費を計上することで節税になり、税金の負担を軽減できます。
本記事では、在宅フリーランスがリアルに払っている経費を、具体的な金額付きで公開します! 在宅フリーランスをするのにどういった経費がかかるのか? 気になる方はぜひ読んでみてください。
フリーランス(個人事業主)が経費にできる費用は、以下の記事で勘定科目ごとに詳しく解説しています。
【目次】
在宅フリーランスのリアルな経費(具体的な金額)
家賃(事務所代)
自宅兼事務所として使っているので、家賃は「按分(あんぶん)」して計上しています。簿記における「按分」というのは、使用した割合に応じて経費に計上することです。
私の場合、月額家賃48,000円に対し、3分の1の16,000円を経費として計上しています。その根拠は、1日の労働時間が8時間くらいだからです。
休みは不定期なので、月に何日休んでいるか自分でもわからないですし、1日に8時間以上、仕事をすることもあるので、だいたい3分の1でしょう。
家賃(自宅兼事務所)は、年間192,000円を経費に計上しています。
プロバイダ代(インターネット代)
在宅フリーランスはネットがないと仕事ができません。プロバイダ代は必要経費です。勘定科目は「通信費」を使います。
インターネット代は仕事とプライベートの両方で使うので、プロバイダ代(インターネット代)も按分して業務で使用した分のみ経費に計上します。
プロバイダの月額料金は約4,500円です。仕事で使っているのは3分の1なので、毎月1,500円を経費に計上。
プロバイダ代は、年間約18,000円を経費に計上しています。
スマホでも仕事をすることがあるので、本当はスマホ料金の一部も経費にしたいのですが、面倒なのでしていません。外で仕事をすることはほとんどないですし、使用が断続的で割合がわからないので。
電気代
在宅ワークの場合、仕事でパソコンを使用する際の電気代(光熱費)も経費にできます。全額経費にするのは難しいので、家賃同様に按分が必要です。
私の場合、一日の労働時間が8時間なので、電気代の3分の1を経費に計上しています。
年間の電気代が約50,000円なので、その3分の1にあたる約16,000円を経費として計上。
参考書籍代
仕事の資料として購入した書籍は、「書籍代(参考書籍代)」として計上しています。ライターという職種にとって書籍代は必要経費。
参考書籍は月に2冊くらい買うので、年間で約30,000円です。紙の書籍と電子書籍のいずれも経費として計上します。
仕事の情報収集と学習のために読み放題サービス「Kindle Unlimited」を契約しているので、その月額料金980円(税込)、年間11,760円も書籍代に計上しています。
書籍代を合計すると、年間で約40,000円です。
外注費
Webライターと同時にSEOコンサルの仕事もしているので、ライターさんへの外注費を経費にしています。
これは具体的な金額を示すのが難しいのですが、1記事あたり4,000円くらいです。月10記事の発注と仮定すると、月40,000円、年間で480,000円。
ただ、SE0コンサルの仕事は始めたばかりなので、年間の費用は予想です。発注量によっては、もっと外注費が増えるかもしれません。
SEOコンサルの受注費から支払うので、外注費を差し引きした金額が私の実収になります。
クラウドストレージ代
クライアントとのファイル共有に「Dropbox」を使っています。無料版だと容量が足りないので、有料版を使用。
私が使用しているのは、月額1,296円(税込)の「Plus」というプランです。
プライベートでも使用していますが、有料分は完全に仕事用なので、全額経費にしています。仕事で使わないなら無料分の容量で十分ですし。
年間にすると、クラウドストレージ代(通信費)は15,552円の経費計上となります。
サーバー代
本サイトを含め、3つのサイトを運営しています。使用しているのはXサーバーの「X10プラン」。
「X10プラン」が3ヶ月で3,888円(税込)なので、年間で15,552円を通信費に計上しています。
「X10プラン」を2つ契約しているので、年間で合計31,104円です。これも事業用なので、全額経費に計上。
ドメイン代
ドメインの更新料金も経費になります。
「お名前.com」を利用していて、「.com」の1年間の更新料が1,382円(税込)、「.jp」の更新料が3,067円(税込)です。
ドメイン代(通信費)の年間の経費は、合計で4,449円。
事務用品費
仕事のためにノートやペンなどをよく買うので、事務用品費も経費にします。
2018年の事務用品費は、約18,000円でした。けっこう買いましたね。
たぶん、他の在宅フリーランサーはそんなに事務用品費は発生しないと思います。私が買い過ぎなだけで…。
消耗品費
仕事用のテーブル、スタンド、ウェブカメラ、チェアなど、10万円未満の什器備品は消耗品費に計上します。
10万円を超える備品は減価償却が必要ですが、10万円未満、もしくは耐用年数が1年未満であれば減価償却は不要です。勘定科目は「消耗品費」を使います。
消耗品費は年によって大きく変わるので参考程度ですが、2018年の備品費は約80,000円でした。
ウェブカメラ、トラックパッド、キーボード、マウスなど、周辺機器一式をいろいろ買い替えたので、この金額になりました。
会議費
友人と一緒にサイト運営をしていて、月に1回の会議を定例としています。貸し会議室は高いので、カラオケを会議室代わりに使用。
打ち合わせ費用が一人あたり5,000円以下の場合、交際費ではなく会議費として計上します。
一回の会議費が約2,000円なので、年間で約24,000円です。
交通費
クライアントとの打ち合わせに行く時、情報収集や取材に行く時にかかった交通費は経費になります。
SuicaやIcocaといったICカード乗車券を使用した場合、経費になるのはチャージした金額ではなく、実際に使った交通費です。
交通費も年によって金額の差が大きいですが、2018年は合計で約6,000円でした。仕事仲間でもある友人との打ち合わせに行く時にかかった交通費です。
在宅ワークでも経費にできる費用はたくさんある
他にも細かい経費があるので概算になりますが、2018年の経費は約450,000円でした。これに外注費や雑費などが加わるので、実際はもう少し経費がかかっています。
業務にかかった費用は、漏れなく経費にしないと損です。経費は業務にかかる出費であることが前提ですが、在宅でも計上できる費用は意外とたくさんあります。
業務にかかった経費を計上できるのは、会社員にはないフリーランスのメリットです。加えて、青色申告(複式簿記)をすれば最大65万円の控除を受けられるので、しっかり節税をすれば税金の負担が軽くなります。
収益の過少申告や経費の水増し精算は絶対にやってはいけませんが、税法で認められている範囲で最大限に経費を計上して節税しましょう。
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