フリーランスという言葉はよく耳にするものの、具体的にどういう働き方をしているのかイマイチ分からないですよね? そもそもフリーランスとはどんな働き方をするだろうか? 私もフリーランスになる前はそういう疑問を持っていて、フリーランスがどうやって仕事を探して、どうやって収入を得ているのかよく分かりませんでした。
そんな私は未経験からフリーランスという世界に飛び込み、今は生計を立てられるまでになりました。そこで本記事では、フリーランス歴8年の私のリアルな働き方を紹介したいと思います。職種による違いはありますが、フリーランスとは普段どういう働き方をしているのか、その参考にしていただければ幸いです。
【目次】
そもそもフリーランスとは?
働き方を紹介する前に、フリーランスの定義について解説します。
そもそもフリーランスとは、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか?
実は、フリーランスは職業や職種の名称ではありません。
フリーランスは働き方や雇用形態のひとつで、企業に属さずには働いている個人事業主を指します。
つまりはフリーランス=個人事業主です。Web系の職種の方はフリーランスと名乗る方は多いですね。私もですが。
税務署に「開業届」を出して個人事業主になっているのであれば、フリーランスと名乗っても構いません。
私の場合、書類に職種を書く時は「Webライター」とだけ書いています。「フリーランス●●」という書き方はあまりしませんね。自己紹介や名刺交換する時は「フリーランスのWebライター」と名乗ります。
「開業届」の書き方は以下の記事で詳しく解説しています。

フリーランスはどうやって収入を得るの?
フリーランスが収入を得る代表的な方法は以下の3つです。
- 1:仕事を依頼してくれるクライアントを探して報酬をもらう
- 2:広告収入を得る(アフィリエイト)
- 3:Webサービス運営、アプリ配信
1:仕事を依頼してくれるクライアントを探して報酬をもらう
一番多いのはクライアントから仕事を受注して報酬を得る方法です。仕事を探す具体的な方法は次項で詳しく解説しますが、まず仕事を依頼してくれるクライアントを探し、納品物や成果に対する報酬という形で収入を得ます。
報酬は案件ごとに単価を決めることが多いです。成果に応じて報酬が変動する案件もあります。
フリーランスの報酬の単価は職種や仕事内容によってあるていどの相場はありますが、特に決まりや制限はありません。単価は自分で自由に決められるので、相場より高く単価を設定しても構いませんし、安い単価の仕事は受けないということもできます。
ただし、フリーランスとして駆け出しのころは単価を交渉できるほど仕事がないことが多いので、低単価の仕事をいくつもこなして経験と実績を積んだほうがよいでしょう。実績を積めば単価は上がっていきますし、クライアントに単価交渉もしやすくなります。
2:広告収入を得る(アフィリエイト)
広告収入=アフィリエイトもフリーランスの収入源のひとつです。専業の方はアフィリエイターという職種になりますが、本業の傍ら副収入としてアフィリエイトをする方もたくさんいらっしゃいます(かくいう私もその一人)。
アフィリエイトは自分が運営しているWebサイトやブログに広告を貼り、広告がクリックされる、またはクリック先のページで商品購入や会員登録をされるなどの成果が得られれば報酬が発生する仕組みです。
Google AdSenseはクリック課金型広告と呼ばれるアフィリエイトで、Webサイトに貼った広告がクリックするだけで報酬が発生します。1クリックあたりの単価はまちまちで、数円の場合もあれば数百円のものもありますし、中には1クリックで1,000円をこえる高単価の広告が配信されることもあります。
それ以外のアフィリエイトは、成果報酬型広告が多いです。成果報酬型の場合、広告がクリックされただけでは報酬にはならず、広告主が決めた成果を達成することで報酬が得られます。
たとえば、広告をクリックしたユーザーがそのサイトで商品購入をする、会員登録をする、資料請求をする、転職の面談を受けるなど、広告によって成果の内容はさまざまです。クリック課金型広告よりも成果が発生する難易度は上がりますが、1成果あたりの報酬が高いため、がっつりアフィリエイトで稼いでいる方は成果報酬型広告で稼いでいます。
成果報酬型広告は、A8.netやアクセストレードなどの「ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)」から広告を探します。A8.netは特に審査はないので、アフィエイト初心者でも大丈夫です。
A8.netはこちらのリンクから登録できます(審査なし)。
3:Webサービス運営、アプリ配信
Webサービス運営、Webツール提供、アプリ配信など、自身で開発を行ったサービスで収入を得ているフリーランスの方もいらっしゃいます。LINEのクリエイターズスタンプなんかもこれに含まれますね。
要はクライアントからWeb開発やサイト制作の対価として報酬を得るのではなく、自身でWebサービスを運営して会員収入や広告収入を得るという方法です。広告収入を得ている場合はアフィリエイトとも言えますが、Webサービスやアプリの開発にはプログラミングの知識が必要ですし、収入源が広告とは限らないため異なる収入方法として分類しました。
たとえば、私がよく使わせてもらっているAmazon商品画像トリミングツールなんかはWebツールのひとつです。フリーランスの方が運営されているかは分かりませんが、こうした無料のWebツールでも広告を貼ることで広告収入が得られます。
アフィリエイトの場合は記事を追加していく労力がかかりますが、WebサービスやWebツールなら開発さえしてしまえばあとはメンテナンスだけで済みます。ちろんメンテナンスも大変だと思いますし、サービスが認知されなければ収入を得られませんが、開発できる知識と技術があればアフィリエイトより不労所得を得やすいとかもしれません。
フリーランスはどうやって仕事を探すの?
私の場合、クライアントからの報酬とアフィリエイトの報酬の2つの収入源があります。でもフリーランスはどうやって仕事を探しているのか、疑問に感じている方は多いのではないでしょうか?
フリーランスが仕事を探す方法はいくつかありますが、クラウドソーシングやフリーランス向けの案件情報サイトなどで案件を探します。
クラウドソーシングで仕事を探す
クラウド(Crowd)は「群衆」、ソーシング(Sourcing)は「業務委託」という意味で、クラウドソーシングはネット上で業務委託をやり取りするサービスを指します。ネット上で業務の発注・受注を行い、さらに報酬のやり取りまでできるのがクラウドソーシングです。
クラウドソーシングは未経験でも応募可能な案件もありますし、高単価の案件もあるので、フリーランス初級者から中級者・上級者まで利用しています。Webデザイン、Web開発、アプリ開発、写真・動画撮影、ライティング、データ入力など、仕事の種類もさまざまです。
クラウドソーシングであれば、Crowdworks(クラウドワークス)なんかが有名ですね。案件数が豊富ですし、初級者向けの案件が多いので、フリーランスになりたての方はきっと重宝すると思います。
クラウドワークスはこちらのリンクから無料で登録できます。未経験スタートなら利用しないのは損です。

フリーランス向けの案件情報サイトで仕事を探す
高単価の案件を探すなら、フリーランス向けの案件情報サイトで仕事を探すことをおすすめします。クラウドソーシングでは発注者と受注者の直接取引を禁止していることが多いため、クライアントから直接受注したい場合はフリーランス専門の案件情報サイトを利用したほうがいいというのがひとつの理由です。
また案件情報サイトを介してクライアントが見つかった場合、継続発注の期待ができます。クラウドソーシングは案件ごとの受注が多いため、長期に渡って依頼してくれるクライアントを探したい場合は案件情報サイトを利用してみてください。
たとえば、「レバテックフリーランス」なんかはフリーランス専門の求人・案件情報サイトとして有名です。フリーエンジニア向けではありますが、高単価の案件を多数取り扱っています。
クラウドワークスが運営しているフリーランス求人サービス「クラウドテック」もおすすめです。デザイン、ライティング、編集、翻訳、マーケティングなど、幅広く案件を取り扱っています。
クラウドテックの会員登録は無料です。フリーランスにとってクラウドテックのような求人サービスの利用は必須。
Webライター志望の方にはライター向けのクラウドソーシング「サグーワークス」がおすすめ。テストを受けて「プラチナライター」になると、高単価案件の受注ができるようになります。編集スタッフによる文章指導も受けられるので、Webライターを目指す方はトライしてみてください。
サグーライティングプラチナの会員登録は無料です。こちらのリンクから登録できます。
フリーランスはどういう働き方をしているの?
一口にフリーランスと言っても職種によって働き方は異なりますが、7年フリーランスのWebライターをやっている私のケースをご紹介します。
完全在宅での働き方
私の場合は完全在宅で仕事をしているため、ほとんど外で仕事をすることはありません。一応、自宅兼事務所となっていますが、クライアントが家に来て打ち合わせするといったことはないです。
クライアントとの打ち合わせはチャットかメールを使います。最近はメールよりもビジネスチャットのChatWork(チャットワーク)を使うことが多いです。ほとんど電話はしません(というか電話はかかってきません)。
チャットを通してクライアントから仕事の依頼が来て、納期までに記事を仕上げて納品するという感じです。単価交渉もチャットするので、ほんとに電話はしないですね。
仕事をする時間や曜日は特に決めておらず、仕事を始める時間は日によって異なります。メリハリをつけるためにちゃんと仕事する時間を決めたほうがいいのですが、あまり時間に縛られたくないので仕事時間は決めていません。
休む日も特に決めていないので、仕事があればして、なければ休むという感じです。平日に遊びに行ったりできるので、そこはフリーランスの特権だなと思います。
在宅以外の働き方もあります。フリーランスの働き方は大筋5つに分類できるので、自分に合ったワークスタイルを考えてみてください。

仕事に必須のアイテム・ツール
私の場合、仕事に必須のアイテムやツールは以下の8つですね。
・パソコン(MacBook Pro)
・Photoshop
・Microsoft Office(Excel、Word)
・Google Chrome
・メールソフト
・ChatWork
・Dropbox
・Clipy(クリップボード拡張アプリ)
別にMac信者というわけではないのですが、ノートPCはWindowsより断然MacBookのほうが使いやすいです。デスクトップならWindowsでもいいのですけど、ノートPCで仕事をするならMacBookのほうがいいと思うんですよね。
他にも使っているツールやソフトはありますが、Webライター業をするには上記の8つは必須です。たぶん他のWeb系フリーランスの仕事でも必須になると思います。
最後に:フリーランスになってよかった
フリーランスという働き方は私の性格に合っているので、なってよかったです。ありがたいことに仕事を依頼してくれるクライアントがいるので、なんとか一般的なサラリーマン程度の収入はあります。
未経験からWebライターになったので仕事が少なくて苦しい時期もありましたが、真面目にコツコツ仕事をしていけばなんとかなるものです。単価も最初はかなり低かったですが、徐々に上がって今では時給単価は最低でも3,000円は越えます。
短時間で集中して記事を書き上げるので、一日の労働時間はだいたい5時間くらいでしょうか。休みも結構あるのでそんなに根を詰めて働いているわけではありません(もっと働かなきゃいけないですが)。
今はクラウドソーシングもありますし、チャットで遠方のクライアントでやり取りできるので、完全在宅でも仕事ができます。IT技術が発達した現在は、Web系のフリーランスにとって働きやすい時代になったと言えるでしょう。