本記事では、こういった疑問にお答えします。
ここ数年で、Webライターという職種の注目度が上がっています。Webライターは比較的に新しい職種ですが、Webコンテンツ全盛の今の時代には欠かせない仕事です。
では、どうしてWebライターの需要が高まっているのか? Webライターは将来性がある職種なのか?
Webライター歴7年、フリーランスのWebライターとして生計を立てている私が、その理由を詳しく解説します。 需要が高まっているのにはちゃんと理由があるので、Webライターの仕事に興味がある方は、それを知った上で始めるかどうか考えてみてください。
- オウンドメディアの増加に伴ってWebライターが必要とされている
- 検索で上位を取れる記事を書けるWebライターは重宝される
【目次】
Webライターの需要は増加している
私がフリーランスのWebライターになった平成23年頃は黎明期で、Webライター専門で仕事をする方は、あまりいませんでした。Webライターの需要が高まったのはここ5年(平成30年現在)ほどで、ライター募集の案件もかなり増えています。
実は今、Webライターは需要の高い職種で、未経験から始めて専業への転身に成功する人も少なくありません。かくいう私も未経験からWebライターに転身した一人です。
その理由のひとつは、ネットの普及にあります。詳しくは後述しますが、オウンドメディアの増加に伴い、Webライターが必要とされるようになりました。紙媒体のライターではなく、Web媒体で記事を書くライターが求められています。
ライターと聞くと敷居が高く感じる方が多いと思いますが、ぶっちゃけて言ってしまうと、Webライターは参入しやすい職種です。私は出版業界や広告業界で働いた経験はありませんが、Webライターとして生計を立てることができています。
クラウドソーシングではWebライティングの案件が多数募集されていますし、Webライターを募集しているSEO会社はたくさんあるので、仕事はあります。あとは経験と能力によって単価が変わる、という感じですね。
Webライターの需要が高まっている理由
Webライターの需要が高まっている理由のひとつは、オウンドメディアの増加にあります。
オウンドメディアは、企業が持つ自社サイトやSNSアカウントのことです。自社の商品やサービスの宣伝、認知度の向上、ブランド力の向上などを目的としています。
オウンドメディアの運営の仕方は、以下の3つに分かれます。Webライターの需要があるのは、2と3です。
- 【オウンドメディアの運営方法】
- 1:全て自社で行う(内製)
- 2:一部を外注
- 3:全て外注に任せる
オウンドメディアの運営をしているWeb担当者は、WebライティングやSEOの知識がない場合が多く、そうした企業はWeb制作会社やSEO会社に外注します。自社でSEO施策を行っている企業もありますが、自社だけでWebコンテンツを作り続けるのは難しいため、Webライターに外注するケースが多いです。
SEO会社も、記事の執筆自体は契約しているWebライターに外注することがほとんどなので、いずれにしてもWebライターに仕事が回ってきます。SEO会社の社員が記事を執筆することもありますが、自社では対応しきれないのですし、記事を書くのは一番時間がかかる部分です。いわば、SEO会社はWebライターなしでは仕事が回りません。
私は以前、個人でSEO対策込みのWebライティングを請け負っていましたが、今はSEO会社から発注を受けています。サイトのSEOの方はSEO会社に任せ、私はSEOを意識した記事を書くのが主な仕事です。
とは言え、SEO事情もここ数年で大きく変わり、Googleは良質なコンテンツを高く評価するようになっているので、SEOよりも記事の質が重視されます。ある程度はSEOを意識して記事を書く必要がありますが、記事の専門性や検索意図に沿った内容であるかが重要です。
Webライターの仕事内容と仕事の進め方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
Webライターの将来性
これから、SEOがどういう風に変化していくかを予測するのは難しいですが、Webコンテンツなしではネットの世界は成り立たないので、Webライターの需要がなくなることはない、というのが私の予想です。
ただし、上述したように、Googleは記事の質を重視しているため、良質な記事を書けないWebライターは淘汰される恐れがあります。Webライティングのスキルだけでなく、WebマーケティングやSEOの専門知識も身につけていないと、厳しくなるかもしれません。
ぶっちゃけて言うと、私がWebライターを始めた頃はたいした記事が書けなくても仕事になりましたが、今はそれでは通用しないです。検索の競争が激しくなっているので、検索結果で上位を取れる記事を書けるWebライターや、専門性の高い記事を書けるWebライターが重宝されるようになるでしょう。
Webライターの仕事には、作家のような高い文章力は求められないないですが、商品購入・サービス登録・会員登録など、目的とする成果を達成できる記事を書くには、Webマーケティングやセールスライティングの知識が必要となってきます。オウンドメディアの目的を考えれば、成果につながらないと外注する価値がないので、これからはWebライターにも成果を意識した記事を書くように求められるでしょう。
SEOはビッグキーワードで検索上位を取るだけじゃなく、ニッチなロングテールキーワードで上位を取ることも大事なので、そこらへんの知識やテクニックも必要です。記事の構成から依頼されることもあるので、自分でキーワード選定から構成までできると、なお良いですね。
私が請け負っている案件は、シビアに成果を求められるわけではありませんが、継続して発注してもらうには、検索上位を取ったり、成果につながったりする記事を書かなければなりません。私は、要件になくても常に成果を意識して記事を書くようにしていて、それが多くの案件を継続依頼していただけている理由であると、自負しています。
現時点では、Webライターは参入しやすい職種ですが、認知度が上がってライター人口が増えると、競争率が高くなるかもしれません。Webライティングも知識と経験が必要となるので、今から経験を積んで質の高い記事を書けるようにしておけば、将来、ライターが増えても生き残っていけるでしょう。
AIが発達して、将来的には自動で質の高い記事を書く技術が開発されると思いますが、経験の分野はAIには書けません。その点も考えて、今からさまざまなジャンルの記事を書いておき、経験を増やしておくのも生存戦略のひとつです。
在宅ワークの増加に伴うWebライターへの注目度上昇
少子高齢化の進行、ライフワークバランスの推進、通信技術の発達に伴い、在宅ワークへの注目度が高まっています。リモートワークを導入する企業も増えていますし、副業で在宅ワークを始める方も増えているようです。
Web系の仕事は直接クライアントに会わずに受注できるので、パソコンとネット環境があれば働き場所を問いません。働き方が多様化し、在宅でも仕事ができる環境が手に入るようになったことで、今後、在宅ワーカーはますます増加するでしょう。
上述したように、現時点でWebライターは参入しやすい職種ですので、在宅ワークを始めるのに最適です。
Webライターを一生の職にせずとも、Webマーケター、Webデザイナー、プログラマー、コンサルタント、アフィリエイターなど、他の職種に転身するという道もあります。フリーランスは職種を変えるのは難しくないので、Webライター業をしながら、他職種の知識と技術を身につけ、兼業や他職種へ転身する道も考えてみてください。
収入分散をするために、Webライターと他の職種を兼業した方がよいと私は考えています。私はWebライター業一本で一生食べていくつもりはないですし、収入減のリスクに備えるために、アフィリエイトをしつつ、プログラミングの勉強をしているところです。
私は文章を書くのが好きなのでWebライターを続けていくつもりですが、本業がうまくいかなくなったリスクに備えるために、他の仕事もできるよう、常に準備はしています。
WebライターとWebデザイナーなどの他のWeb系の職種では、また仕事内容が大きく異なりますが、フリーランスで生計を立てた実績は、他の職種でも必ず活かせます。フリーランスになる足がかりとして、Webライターから始めるのも戦略のひとつです。