フリーランスになること自体は難しくありません。開業届を出せば誰だってフリーランスになれます。
しかし、稼ぐには武器が必要です。最初はひとつの武器でも、経験を積んで武器の数を増やしていけば稼ぎを増やせます。
イメージしやすいようにRPG(ドラクエIII)にたとえ、武器を磨くこと、複数の武器を身につけることの重要性を解説します。たいした武器を持っていなかった私が、フリーランスとして生き残るために行ってきた戦略を教えます。
【目次】
フリーランスは自分の武器で稼ぐ働き方
フリーランスは何で稼ぐのか?
職種に関わらず、フリーランスは自分の持っている武器で稼ぎます。
武器といっても専門スキル、経験、労力、人脈、人柄、コミュニケーション力、発想力、分析力、知識力、対応力、適応力、柔軟性などいろいろあります。自分の持っている武器を収入につなげるのがフリーランスです。
「この武器で通用するのか」という不安があると思いますが、武器は経験を積んでレベルアップさせていけばいいのですし、経験を積むためにはフリーランスの世界に飛び込んでみるしかありません。経験を重ねることで武器の数も増え、できる仕事の幅も広がっていきます。
「稼ぐための武器がない」という方は、労力を武器にしてみてください。たとえ単価が安い仕事でも労力をかければ収入を得られます。
低単価の仕事をやり続けるのはしんどいとは思いますが、武器がないなら最初は労力で勝負するしかありません。労力を武器に経験を積んでいけば高単価の案件も受注できるようになり、だんだん少ない作業時間でも効率よく稼げるようになります。
低単価の案件で毎日消耗するならフリーランスになった意味がないのでは?と思うかもしれませんが、これは労力以外に武器がない状態から経験を積むための方法です。最初はしんどいかもしれませんが、稼ぎにつながる武器を身につけ、強化していけば低単価の案件から抜け出せます。
RPGやマンガの主人公にたとえると
RPGでもマンガの主人公でも、最初に身につけた武器や最初に覚えた技だけで強い敵に挑むようなことはしませんよね。より強い武器を身につけ、より強い技を覚え、一歩ずつレベルアップして強くなっていきます。
フリーランスも同じで、武器を強くし、新しい技術を覚えていかないと生き残っていけません。
RPGやマンガだと持てる武器に制限があることが多いですが、フリーランスは武器をいくつ身につけたって構わないのですし、武器が多くなるほど稼ぐチャンスが増えていきます。身につけている武器の数が多いほど、収入の選択肢が増えるのですから。
ドラクエIIIでたとえると
ドラクエIIIでたとえると、アリアハンからこんぼうとぬののふくという武器だけで広い世界へ冒険に飛び出すのと似ています。
さすがにこんぼうとぬののふくレベルの武器でフリーランスの世界に飛び込むのはリスクがあるのでは?と思うかもしれませんが、先ほど話したように労力も立派な武器になります。
RPGこそ労力をかけてレベルを上げていくもので、最初はこんぼうでスライムを倒しまくり、レベルを上げて強い武器を手にし、次第に強い敵を倒せるようになりますよね。スライム1匹を倒してもたいした経験値やゴールドは得られませんが、確実に前進します。
強くなれば経験値やゴールドを多くもらえるモンスターを倒せるようになり、効率よくレベルアップができるわけですから、レベルの低いちはコツコツ稼ぐのが定石です。
そして、ダーマ神殿に着く頃には持っている武器は格段に強くなり、呪文をいくつも覚え、なりたい職業を選べるまでに成長しています。
フリーランスの世界で労力を武器にするなら、低単価でも自分にできる案件でコツコツ稼ぐと同時に経験値を上げ、徐々に高単価の案件を受注できるようにレベルアップしていきます。
経験を積みながらいくつもの武器を身につけ安定して稼げるようになれば、やりたい仕事を選べるようになっているはずです。
時には宝箱だと思って開けたらミミックだったという罠にもかかることもあるでしょう。回転床に邪魔されて思う方向に進めないこともあります。
ダメだと分かっていてもパフパフの誘惑に負けそうになることも…あると思います。フリーランスの世界に飛び込むと、そうしたしんどい思いをいくつも経験します(パフパフを除く)。
そうした幾多の困難を乗り越えた先に、フリーランスとしてレベルアップしている自分がいるはずです。貧弱な武器しか持っていなかった頃はできなかった仕事もできるようになっているでしょう。
そして、ラーミアの背中に乗って広い世界を渡るように、広い視野でいろいろなことに興味を持っていれば世界も仕事の幅も広がります。地下世界アレフガルドに虹の橋をかけるように…、とドラクエのたとえがしつこくなってきたのでこの辺でやめときます。
“稀少性”の高い武器を身につける
誰でも持っている武器だけでは稼ぎはなかなか増えません。
稼ぐためには”稀少性”の高い武器が必要です。
オンリーワンの武器である必要はなく、他に持っている人が少ない武器は稼ぐための武器になります。
またRPGでのたとえになりますが、冒険を有利に進められるレアな武器なら高いお金を出しても買いたいと思いますよね?
フリーランスも同じで、”稀少性”の高い武器を持っていれば多少高い単価を設定しても仕事が来ます。クライアントが他に頼める人がいない状況であったり、その武器を持っている人に仕事を頼みたいと思っていたりする場合、少々高い単価でも支払う価値があると思ってくれるでしょう。
“稀少性”の高い武器を持っていることは単価交渉の際にも役立ちます。
武器の存在をチラつかせて交渉するわけではありませんが、クライアントがフリーランスの持っているその武器を”稀少性”が高いと分かってくれれば、価交渉に応じてくれる可能性が高くなるわけです。クライアントからすれば、希少なフリーランスのを他のクライアントにとられても困りますしね。
このように、武器を磨いて”稀少性”を上げることで収入アップをしていくのです。実際に私はこの方法で徐々に単価が上がっていきました。
>複数の武器を持つことも”稀少性”につながります。
フリーランスは一人で何役もこなすことが多く、それはクライアントがフリーランスに依頼する理由のひとつになります。何でも屋になってしまうのはよくありませんが、本業に関わるイレギュラーな依頼なら受けていいのではないでしょうか。
私は本業から逸脱する仕事は受けませんが、許容範囲内ならたいていの仕事は引き受けます。
複数の武器を持っていれば仕事の幅が増え、収入につながる仕事が来る可能性が高くなります。ひとつひとつの武器のレベルはそれほど高くなくても、組み合わせればひとつの強い武器になるのですから。
武器同士の相性も大事ですので、どの武器を身につけるべきかを考えて仕事をした方がよいでしょう。
武器を増やせば収入も増えるし将来の選択肢も広がる
武器が少ない状態絵は将来の選択肢も限られます。今はその仕事で稼げていても、10年後、20年後は状況が変わって稼げなくなっているかもしれません。
それに現状の武器で満足していると淘汰されていき、依頼が来なくなったり、他のフリーランスに仕事をとられたりするでしょう。
将来仕事に困らないようにするためにも、今のうちに武器を増やしておくべきです。武器を増やせば収入が増えますし、将来の仕事の選択肢も広がります。
特にWebの世界は移り変わりが早いので、情勢を見極めて必要な武器を手に入れておかなければなりません。SEOの世界では今やWebサイトをスマホ対応するのが当たり前ですし、検索アルゴリズムがどんどん進歩してSEOからSXO(Search Experience Optimization)へと移行しつつあります。
常に最新の情報や知識を取り入れるのも武器のひとつで、逆に言えば学習を怠ると置いて行かれてしまうでしょう。
フリーランスとして生き抜いていくには、常に武器を磨き、新しい武器を積極的に身につけることが必要です。
リスクヘッジのために武器を増やしておくべき
フリーランスがひとつの収入に頼るのは非常にリスクが高いです。その収入源がなくなると収入がゼロになるため、リスクヘッジとして複数の収入源を持っておく必要があります。
また、今持っている武器では稼げなくなる可能性も考えておくべきです。
今はその武器が通用していても、AI技術が進化してその業務が自動化されることを懸念しておいた方が良いでしょう。
自分より優れた武器を持っているライバルのフリーランスに仕事をとられることもあります。
そのような事態に陥らないためにも武器を磨いておくべきですが、状況によってはその武器を磨いても収入アップが期待できないかもしれません。持っている武器では稼げなくなった時に備え、武器を増やしておきましょう。
具体的なリスクヘッジにはアフィリエイトによる副収入がおすすめです。フリーランスが考えておくべき収入の分散について解説した記事はこちら。
最後に:稼いでいるフリーランスは武器を持っている
稼いでいるフリーランスと稼げないフリーランスの違いは、稼げる武器を持っているかどうかです。
“稀少性”の高い武器を持っていること、複数の武器を持っていることが稼ぎにつながります。
未経験からフリーランスを始めるなら、労力を武器に経験を積み、武器を身につけていくやり方が一番現実的です。
経験がない状態でいきなり大きく稼ぐのは難しいので、最初はしんどくでも地道に経験を積み、武器の数を増やしていきましょう。状況に合わせてどの武器を磨くのかを決めるためにも、複数の武器を持っていた方がいいです。
一度身につけた武器はずっと自分のものですので、無駄にはなりません。将来の稼ぎを増やすためにも、コツコツと武器の数を増やしていきましょう。